幸福ニュース第683号「家族だから迷惑かけて当たり前?」

*「熊本地震支援募金」

れんげ国際ボランティア会では支援金募金活動を行っております。

現在、熊本市東区中心に炊き出し活動中。

http://rengein.jp/notice/?id=20160418142353

 

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「家族だから迷惑かけて当たり前?」

 

今回の集中内観を行う動機は父に勧められたからで、決して強いものであったとは言えませんでした。

 

今、内観を終えた素直な感想は、この時期にこそ内観に出会えて本当に良かったという気持ちでいっぱいです。

 

先ず、母に対しての内観の話からさせて頂きます。母に大きな病気が発見されました。母は生来健康で、家族の誰しもがまだまだ母は健康でいるだろうと疑いもしていなかった為、非常に衝撃的でした。

 

そのような事があった為、父から内観についての説明を最初に聞いた時は、「なんだ、似たような事は、もう自分でもしているよ。こんなんの為に1週間も費やさなくてはならないのか」と、今から思えば書くのも恥ずかしい程、傲慢で自分勝手な考えでした。

 

どうせ人生で一度しかやらないからこそと、一応真面目に取り組んでおりましたが、先程述べた気持ちであった為、母に対する1回目の内観が終わっても、「新しい発見は特にないな。先生がおっしゃる気付きとは何の事なんだろう」と、とても内観とは言えない内容でした。

 

しかし、2度目の母に対する大学時代の自分を調べている時、大学時代に留年が決まった後、両親と3人で話す機会があったことを思い出しました。

 

その当時の自分は、話をするのさえ嫌々で、あげくの果てに、自分の不始末を棚に上げ、「俺も留年したくなかったよ。お金は働いてから返します」と反省をした気になっていました。

 

母が病気を患ったことで、この事について、「何故もっと早く気づかなかったのか?なんて自分は愚かなのだ」と、そこから母からの愛情を知り、母に対する態度や行動を改め始めました。

 

が、まだ解ったつもりだったのです。母の立場から考えるという事を、母になりきり、1日の生活をしてみて、そこに出てくる自分をのぞいてみたら、母は常に生まれてきてから今までずっと、自分に愛情を注いでいてくれたのです。

 

幼い頃犬に噛まれて大けがを負った時も、中学受験の時、朝早くから校門の前で、寒いからとホッカイロを自分に握らせ送り出してくれました。高校の時、反抗期だった自分にうざがられ、冷たく扱われながらも、何度も声をかけてくれました。

 

大学の時留年を繰り返し、言い訳を並べて一丁前に落ち込んでいる時も、常に母からの愛は、そこにあったのです。ただ、自分がそちらを向こうとせず、気付こうともせず、解ろうともしなかっただけでした。

 

「自分が母から本当にもらっていたのは、お金や時間ではなく、今も昔も変わらぬ愛情だったのです。」そうだと気付きもしない自分は、母の愛情をその心を、土足で踏みにじっていたのです。

 

そんな自分ですが、母に会ったらこう伝えたいです。「産んでくれてありがとう。沢山の愛でありがとう。母さんの子供で幸せです。」

 

次に父に対しての内観ですが、一番大変でした。内観をする前は仏頂面で、仕事が最優先、まともに話をしたのは何年前だろう、と接する機会が母に比べて格段に少なかったからです。

 

しかし、内観をして気付いたのです。「離れていったのは自分だったと。」

 

記憶をさかのぼればさかのぼる程、思い出される父は笑っていました。母親と口論している姿や、姉の中学校受験で気を張っている父を見て、怖いという一面だけで父を見ていたのです。

 

そのため、同じ家で暮らしていても、露骨に父を避けていた自分の行いに、父はひどく傷ついた事でしょう。自分はそんな事をした父からも変わらぬ愛を頂いていたのです。

 

浪人や留年を繰り返してきた自分には、多額のお金がかかっていました。その度に父は、自分に説教をして下さいました。しかし、自分はとってもうとましく思っていました。

 

内観して気が付いたのは、父は自分に帰る場所をつくっていてくれたのです。自分にかかる授業料はとても高額で、一般の家庭では到底払う事ができない額でした。

 

自分の留年という行為は、人生で取り返しのつかない過ちで、自分はどれだけ父からの愛を受けたかも解からず、さも当たり前のように消費していたのです。

 

今回の内観で初めて気付くという愚かな自分ですが、専門家として立派に父の仕事を継ぐことが、少しでも父へのお返しになるのではないかと考え、これからの日々を努力することを誓います。

 

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*日本内観研修所協会ホームページ

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【詩集】

 

「てんわれを」

 

てんわれを

すてさるとも

ちちははは

すてたまわず

いくにんかのひと

またすてたまわず

それゆえ

われはいくるなり

 

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【名 言 集】

 

罪を憎んで人を憎まず、慈悲の心をもととして、罪を犯したものに、その罪を悔い改めさせるように仕向けるのである。(大薩遮尼けん子所説経)

 

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*熊本地震へのご支援をありがとうございました。当寺も熊本市東区を中心に

現地での炊き出しや救援活動を行っています。今後ともどうかご支援をよろしくお願い申し上げます。(にこにこ和尚)

 

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