幸福ニュース第681号「弟よ悪かった」

*人生が楽しくなる心理療法『内観』研修!

4月10日15時~16日15時、

蓮華院誕生寺本院で開催。随時行うEメール内観や一日内観もあります。

詳しくは下記をクリック!

http://www.rengein.jp/naikan/

 

*平野喜幸氏講演会「学校を建てる男」

4月15日(金)18時半~20時、玉名市民会館で、無料

http://rengein.jp/event/detail.php?id=20160321141713

 

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「弟よ悪かった」

 

私は大学院の試験勉強で心理療法「内観」を知りました。

 

その時既に、親との関係がこじれておりましたが、同時に、親との関係を早い段階で修復しなければならないこと、また、自分の人格に少なからず困難を抱えていることを、自分でも解っておりました。

 

従って、内観の概要を学んだ時、「これだ!」と思い、申し込みました。

 

実際に内観を始めてみたところ、当初自分が思い描いていたようにはいかなかったのが、正直な感想です。

 

母について考えておりましても、何やら余計な雑念が入り混じり、母に集中できませんでした。自分の中でずっと許せないでいた母との出来事に関しましても、やはり許すことができないままで、自分がちゃんと内観できているのか、自分は悪い内観者ではなかろうかとか、そのような、内観とは関係のない事まで頭をもたげる始末で、どうにもなりませんでした。

 

しかしながら、日が経ち、母親、父親、嘘と盗み、そして2回目の母親の内観に差し掛かった頃に、自分の中に長年深く根差していた誤った認知がようやく変わり始めました。

 

母に対する感謝の念や、自分がいつも母にしてもらうばかりで、自分から母にはこれと言ってお返しもしていない事や、無責任な行動をとったり、暴言を吐いたりして、母の気をもませていたにも関わらず、何一つ反省もしていなかったことに気が付かせて頂きました。

 

先述の母を許せなかった一件につきましても、あの気丈で我慢強い母を、自分がそこまで追い詰めてしまったのだと、考え方を変えることが出来ました。

 

原因は、私が数年にわたり毎日のように弟をいじめ倒していたことで、それは母が私ではなく、弟ばかりを愛しているからだという私の深い思い込みに基づいておりました。

 

しかし、実は、それは全くの私の誤解でした。思い起こせば、母は私のことを愛してくれていましたし、私が学校に行かない時、勉強をしない時、友人関係がうまくいかない時など、私の事を一番気にかけてくれていたのは、間違いなく母でした。

 

そのような足元の事実を見落とし、母を自分から奪った存在として、弟をいじめました。弟には大変すまなかったと思います。

 

母はもちろん弟にも改めて頭を下げ、駄目な兄であったことを詫び、今でも自分を兄と呼んでくれることにお礼を言いたいです。

 

一方、父は、私の幼少期の頃から今日まで、暴君であり続けました。ささいな事で激怒し、自分の気に入らないことは力ずくで押さえつけようとするのが、常の人でした。

 

小さい頃から私は、父のような人間にだけはならない、早く父の居ない所に住みたいと、考え続けておりました。しかしながら、これも内観を通じて、多くの事に気が付かせて頂きました。

 

まず、今日の私があるのは、間違いなく父のお陰です。幼稚園から大学まで、学費の面で、私が何一つ心配をせずに通えたのは、父が耐えに耐え続けて仕事をし、家にお金を入れてくれたからこそです。

 

概算をしたら、私だけで3千万円近い金額がかかっていました。私は3兄弟ですので、3人で一億円近い金がかかっており、改めて父の偉大さを、この金額を通じて思い知らされました。

 

次に激怒する点ですが、父も相当我慢し、耐えきれずに私を怒っていたのではないかと、今では思います。

 

父の我慢は目に見えませんが、怒りは見ることができますので、私は目に見える怒りだけをつかまえて、父の事をすぐに怒る人と決めつけておりました。

 

また、人のことを力づくで押さえつけようとする点ですが、父も人間ですので、やはり多少強引だった部分、不器用だった部分はあるのかも知れません。

 

しかしながら、いずれにしましても、それは私を思う気持ちの裏返しであり、そんな簡単な事にも、内観をするまでのこの20余年気が付くことが出来ませんでした。

 

父のことをいつも理不尽な人間だと思っておりましたが、育ててもらっているにも関わらず、不満を述べるばかりで、感謝の一つも示さなかった私の方がよっぽど理不尽であったと、今は思います。

 

父にも頭を下げ、これまでのお礼とお詫びが言いたいというのが、今の私の素直な気持ちです。

 

その他にも内観を通じて、謝らなければいけないとずっと解っていたのに、今一つその勇気を持てないでいた方に対して、ようやく謝る決心がつきました。

 

また、ずっと嫌いだった中学の同級生に会う気持ちが起きたり、大学生の頃にお世話になった方に改めて感謝と反省の念が生じたりしました。

 

総じて、自分の過去を振り返り、今現在の自分を見つめ直すことが出来ました。

 

自分の内観がこの1週間で十分に出来たのかと問われれば、「はい」と胸を張って答えられる自信は、正直に言うとありません。しかしながら、今回の経験は、今後の人生に大いに役立てる所存です。

 

また、私の周りに悩める人があれば、世の中に内観というものがある事を、その人にお伝えしたいです。

 

最後になりましたが、大山真弘先生、蓮華院の方々、1週間と言う短い間ではございましたが、本当にありがとうございました。

 

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*心の温泉でリフレッシュ!人生が楽しくなる内観(心理療法)!

パリ大学の心理学部長も推薦する『内観セラピー』!

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集中内観、Eメール内観、一日内観を選べます。

http://www.rengein.jp/naikan/

 

*日本内観研修所協会ホームページ

内観テープを一部聞くことが出来ます。

http://naikanken.com/

 

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坂村真民詩集】

 

「大和楽の歌」

 

太鼓たたけば

宇宙が唄う

唄う嬉しさ

草木が伸びて

鳥が飛びくる

花が咲く

 

神も仏も

一つになって

虹の雲湧く

大海原で

宇宙和楽の

大乾杯

 

愛する

青いこの星を

悲しまするな

いつの日か

平和の鐘よ

鳴りひびけ

 

ああ

大宇宙大和楽

 

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【名 言 集】

 

心を貪(むさぼ)りから守り、瞋(いか)りから守り、あらゆる悪事から守る人に、まことの安らかさが得られる。(法句経)

 

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*桜が咲き、新年度が始まりました。初心を忘れずに目標に向かって歩みましょう。(にこにこ和尚)

 

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