幸福ニュース第679号「涙のこぼれる食事」

*人生が楽しくなる心理療法『内観』研修!

(a)3月27日15時~4月2日15時

(b)4月10日15時~16日15時

蓮華院誕生寺本院で開催。随時行うEメール内観や一日内観もあります。

詳しくは下記をクリック!

http://www.rengein.jp/naikan/

 

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「涙のこぼれる食事」

 

今回初めて内観をさせて頂きました。

 

「内観に行こう」と思ったのは、ここ近年仕事の集中力も落ち、毎日気分がもやもやしており、気持ちの整理をしたいと思っていても、自分で時間を作ることが出来ずに、ただモヤモヤを膨れ上がらせている毎日を過ごしていました。

 

それは同僚から借りた『心身調律法』という本を読んだ時でした。「内観」という文字を見つけ、「あ、これだ。私が求めていたもの!」と思い、すぐにネットで検索しました。職場の皆に協力してもらい、予約をさせてもらいました。

 

何の知識も情報もなく飛び込んだ状態で、すべてが新鮮であり、驚きでした。

「ゆっくり時間はあるから、たっぷり考えて-------。楽しみだなぁ」と考えながら、屏風の前に座りました。

 

ところが最初は落ち着かず、なかなか集中も出来ず、自分の集中力のなさに驚きました。

 

一日目、何だか気忙しく、「3つの項目について調べて下さい」と言われてもピンとこず、取りあえず忘れてしまっている自分の過去のエピソードを思い出すのが精一杯という状況でした。

 

何才時って何があったっけ?何をしてもらったっけ?でも、子供だったからなあ-------」という具合です。内観には程遠いものでした。

 

二日目、三日目も似たようなもので、対象者が変わっただけでも、また一苦労でした。しかも面接に来られる時間も気になり、早く思い出さないとという焦りもありました。

 

しかし、毎食事時に聞かさせて頂いたテープにより、何となくイメージが解り、形だけは整うことが出来ました。

 

四日目あたりから座っていても落ち着いて、少しずつ集中できるようになったと思います。

 

母親、父親、夫の身内の者に対しては、してもらって当たり前の気持ちが非常に強かったことを思い知らされました。そして、多大なる甘えにどっぷりつかり、感謝の気持ちを持つこと、ましてや、感謝の言葉など全く伝えていないことに気付かされました。ひどいもんです。

 

母親への二巡目の内観の時には、自分の身勝手な考え、傲慢な心が見て取れました。それでもまだ平気で、「苦労や負担はかけましたが、それが迷惑かどうかは解りません。」と面接時に言ってのけていました。恥ずかしい限りです。

 

五日目、朝のお参りと掃除が終わり、部屋に戻って朝食を見た瞬間、ふと涙がこぼれました。何故か、たくあんを口に運ぶ時、これも誰かが作って下さった物、温かいご飯やお味噌汁------。全てに愛を感じ、感謝せずにはいられませんでした。

 

それから最終日まで、泣きながらご飯を頂きました。私は、沢山の人々と物によって生かされていると------------。

 

最終日、どうしても内観したかった職場のA子さんに対する内観をさせて頂きました。これまで何日も内観させて頂いたにもかかわらず、仕事の事が絡んでくるため、とても難しかったのですが、何とか少し整理できました。

 

結局、私は人を人として見る前に、役割というものから先に見てしまい、「この役割なんだから当たり前」などという視野の狭い見方しか出来ていなかったことに気付かされました。

 

まだまだ浅い内観しか出来ておらず、恥ずかしい限りですが、これからも内観を続けていけるよう日々精進し、全てのことに感謝の意を持ち、視野を広げて素直な気持ちで生きていきたいと思います。

 

毎日面接して頂いた大山先生と、愛ある食事を作って下さいましたお寺の皆様に深謝致します。ありがとうございました。

 

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*心の温泉でリフレッシュ!人生が楽しくなる内観(心理療法)!

パリ大学の心理学部長も推薦する『内観セラピー』!

日本野球代表監督小久保氏も3回体験!

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集中内観、Eメール内観、一日内観を選べます。

http://www.rengein.jp/naikan/

 

*日本内観研修所協会ホームページ

内観テープを一部聞くことが出来ます。

http://naikanken.com/

 

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坂村真民詩集】

 

「おむすび」

 

たきたてのごはんの

おむすびのうまさ

ひとつぶひとつぶが

ひかりかがやいて

こころやさしいひとの

りょうてで

かたくもなく

やわらかくもなく

うっすらしおけをふくんで

にぎられた

おむすびのおいしさ

むすびあうという

そのことばのよさ

 

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【名 言 集】

 

人々の愁い、悲しみ、苦しみ、もだえは、どうして起こるのか。それは、人に執着があるからである。富に執着し、名誉利欲に執着し、悦楽に執着し、自分自身に執着する。この執着から苦しみや悩みが生まれる。(華厳経

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*1週間の内観中に境内の枝垂桜が咲きました。春です!!!(にこにこ和尚)

 

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